好きになっても、いいですか?
*
「早乙女様をお呼び立てするだなんて……失礼な真似を致しまして、申し訳ございません」
美しい最敬礼と共にそう言ったのは……。
「一体、なんの用件でしょうか――――宇野さん」
敦志が珍しく、昼休みと同時に席を立ったのは、麗華にメールで呼び出されていたからだ。
普段、滅多に人の来ない資料倉庫に二人はいた。
「……出過ぎたことだと承知の上で……早乙女様に、お話が」
「話?」
敦志にすると、正直あまり乗り気ではなかった。
ついこの前の懇親会の麻子への態度。加えて、何をしたのかまではわからないが麻子宛にメールを送っていることも知っている。
そんな敦志は、当然、麗華のことをよくは思っていなかった。
しかし、麗華が次に言った言葉に、どうしようもなく気になってしまう。
「―――芹沢麻子さんの、秘密を」
「早乙女様をお呼び立てするだなんて……失礼な真似を致しまして、申し訳ございません」
美しい最敬礼と共にそう言ったのは……。
「一体、なんの用件でしょうか――――宇野さん」
敦志が珍しく、昼休みと同時に席を立ったのは、麗華にメールで呼び出されていたからだ。
普段、滅多に人の来ない資料倉庫に二人はいた。
「……出過ぎたことだと承知の上で……早乙女様に、お話が」
「話?」
敦志にすると、正直あまり乗り気ではなかった。
ついこの前の懇親会の麻子への態度。加えて、何をしたのかまではわからないが麻子宛にメールを送っていることも知っている。
そんな敦志は、当然、麗華のことをよくは思っていなかった。
しかし、麗華が次に言った言葉に、どうしようもなく気になってしまう。
「―――芹沢麻子さんの、秘密を」