好きになっても、いいですか?
*
「失礼します」
社長命令の為、麻子はすぐに隣室の純一の元に来た。
デスクに向かっている純一を見てみると、頬杖をついて書類に目を落としたままだ。
麻子がデスクの前に立っても、すぐにはその視線は動くことをしなかった。
(え……?なに?急用かと思えば……。メール、見間違えてないよね?)
あまりに純一が自分のことを気にしないので、麻子も些か不安になる。
その時、頬杖をついている純一がそのまま視線を上げた。
(……この目が――
自分を狂わせる)
麻子は高鳴る動悸を抑えるように、静かに呼吸を大きくする。
「失礼します」
社長命令の為、麻子はすぐに隣室の純一の元に来た。
デスクに向かっている純一を見てみると、頬杖をついて書類に目を落としたままだ。
麻子がデスクの前に立っても、すぐにはその視線は動くことをしなかった。
(え……?なに?急用かと思えば……。メール、見間違えてないよね?)
あまりに純一が自分のことを気にしないので、麻子も些か不安になる。
その時、頬杖をついている純一がそのまま視線を上げた。
(……この目が――
自分を狂わせる)
麻子は高鳴る動悸を抑えるように、静かに呼吸を大きくする。