好きになっても、いいですか?
02
*
あと少しで、今日も仕事が終わる時間。
腕時計を確認して、麻子がそう思った時だった。
「……!」
再び、いつかの日のように目の前のディスプレイに、1件のメール受信の表示。
(――――今度は、誰?)
メールなど、麻子には頻繁にくるものではない。
唯一あるメールの殆どは、仕事の資料や書類が添付されて送られてくる。それも、直接敦志や純一から声を掛けられることが多いから不意のメールはない。
(社長……は、さっきもう……)
メールの差出人が純一ではなさそうだと思った時に、薄々送信主がわかった気がした麻子は、重い手でクリックする。
(――やっぱり……)
あの人がこのままでいるはずない。
きっと、何かまた大きな武器を持ってトドメを刺しにくる。
そう予想していた麻子は、メールを見てそれが的中していたことに深い溜め息をついた。
あと少しで、今日も仕事が終わる時間。
腕時計を確認して、麻子がそう思った時だった。
「……!」
再び、いつかの日のように目の前のディスプレイに、1件のメール受信の表示。
(――――今度は、誰?)
メールなど、麻子には頻繁にくるものではない。
唯一あるメールの殆どは、仕事の資料や書類が添付されて送られてくる。それも、直接敦志や純一から声を掛けられることが多いから不意のメールはない。
(社長……は、さっきもう……)
メールの差出人が純一ではなさそうだと思った時に、薄々送信主がわかった気がした麻子は、重い手でクリックする。
(――やっぱり……)
あの人がこのままでいるはずない。
きっと、何かまた大きな武器を持ってトドメを刺しにくる。
そう予想していた麻子は、メールを見てそれが的中していたことに深い溜め息をついた。