好きになっても、いいですか?
desire:欲望
01
*
深夜0時を回る少し前に、社長室のある15階のフロアに二つの人影があった。
その二つの影は、音を立てないようにセキュリティもすり抜けながら、ある一室に侵入する。
「こういうのが得意って、すごく助かるわ」
「……もう暫く巻き込まないでくれよ」
その二人が小声でそんな会話をしながら、ある一つのパソコンを起動させる。
真っ暗な室内に白く光る画面に顔を向ける。
それを操作している人物の肩に、後ろから軽く手を回してくすくすと笑いながら囁くのは甘い声。
「あら。もともと関係を迫ってきたのはそっちでしょ?」
「でもさすがに今回はヤバイから。これきりにしてくれよ」
「ふん」
そうして後ろにいた人物が入れ替わってパソコンに向かう。
深夜0時を回る少し前に、社長室のある15階のフロアに二つの人影があった。
その二つの影は、音を立てないようにセキュリティもすり抜けながら、ある一室に侵入する。
「こういうのが得意って、すごく助かるわ」
「……もう暫く巻き込まないでくれよ」
その二人が小声でそんな会話をしながら、ある一つのパソコンを起動させる。
真っ暗な室内に白く光る画面に顔を向ける。
それを操作している人物の肩に、後ろから軽く手を回してくすくすと笑いながら囁くのは甘い声。
「あら。もともと関係を迫ってきたのはそっちでしょ?」
「でもさすがに今回はヤバイから。これきりにしてくれよ」
「ふん」
そうして後ろにいた人物が入れ替わってパソコンに向かう。