好きになっても、いいですか?
*
「ん……」
翌朝、半分開いたままのカーテンから差し込む眩しい光で、純一は目を覚ました。
ぼーっとしながら上半身をゆっくりと起こし、片手を額に添える。
(朝か……今、何時だ。久々に寝た気がする……。昨日……昨日は――――)
そこまで寝ぼけながら回想して、ハッとする。
「麻子!」
自分の隣にいたはずの麻子の姿がない。
それはまるで昨夜のことが夢だったかのように、なんの痕跡も残すことなく。
でも、夢ではない。
自分の腕が、唇が、体が、麻子の感覚を鮮明に覚えていた。
勢いよく布団を跳ね除け、ベッドから足を出した時に、横にあるサイドテーブルに目が止まる。
「ん……」
翌朝、半分開いたままのカーテンから差し込む眩しい光で、純一は目を覚ました。
ぼーっとしながら上半身をゆっくりと起こし、片手を額に添える。
(朝か……今、何時だ。久々に寝た気がする……。昨日……昨日は――――)
そこまで寝ぼけながら回想して、ハッとする。
「麻子!」
自分の隣にいたはずの麻子の姿がない。
それはまるで昨夜のことが夢だったかのように、なんの痕跡も残すことなく。
でも、夢ではない。
自分の腕が、唇が、体が、麻子の感覚を鮮明に覚えていた。
勢いよく布団を跳ね除け、ベッドから足を出した時に、横にあるサイドテーブルに目が止まる。