好きになっても、いいですか?
*
「城崎様のおかげで、傷害事件にならずに済みました」
「いえ。きっと、純一さんも寸でのところで気が付いたはずですから」
冗談混じりに御礼を言う敦志に、にっこりと笑ってそう答える雪乃に純一は目もくれなかった。
今はただ、麻子の元へ。
そのはやる気持ちだけが全てを支配していて、いつもと同じ車のスピードさえも、遅く感じてイライラしてしまう。
「麻子ちゃん、居てくれるといいんですけど」
小さく雪乃がそういうと、初めて純一が窓の外から雪乃へと視線を移した。
(雪乃ちゃんは、一体いつからそんなにアイツを慕うようになったんだ……?)
そんな疑問を感じていた時に、やっと病院に到着する。
純一はすぐにそんな疑問も消え去って、一番に降車した。
「城崎様のおかげで、傷害事件にならずに済みました」
「いえ。きっと、純一さんも寸でのところで気が付いたはずですから」
冗談混じりに御礼を言う敦志に、にっこりと笑ってそう答える雪乃に純一は目もくれなかった。
今はただ、麻子の元へ。
そのはやる気持ちだけが全てを支配していて、いつもと同じ車のスピードさえも、遅く感じてイライラしてしまう。
「麻子ちゃん、居てくれるといいんですけど」
小さく雪乃がそういうと、初めて純一が窓の外から雪乃へと視線を移した。
(雪乃ちゃんは、一体いつからそんなにアイツを慕うようになったんだ……?)
そんな疑問を感じていた時に、やっと病院に到着する。
純一はすぐにそんな疑問も消え去って、一番に降車した。