好きになっても、いいですか?
secretary :秘書
01
*
「今日から秘書課に配属になります、芹沢麻子さんです」
「芹沢です。全く、知識・経験はないです。よろしくお願いします」
敦志に案内された場所は、同フロアにある秘書課の一室。
とはいえ、人数は庶務課に匹敵する程少なく、敦志の他に女性社員が2人という課だった。
「……私は宇野麗華(うのれいか)と申します」
「私は……相川美月(あいかわみづき)です」
敦志が麻子を紹介すると、デスクに向かっていた女性二人が、スッと反応良く立ち上がった。そしてデスクの前に歩いて出て来ると、挨拶をした。
「芹沢さん、相川さんは常務付の秘書で、宇野さんは……」
「私は、専務の秘書をさせて頂いております」
敦志の言葉の続きをさらりと奪ってそう言う麗華は、秘書の見本のように綺麗な所作で麻子に笑顔を向けた。
「今日から秘書課に配属になります、芹沢麻子さんです」
「芹沢です。全く、知識・経験はないです。よろしくお願いします」
敦志に案内された場所は、同フロアにある秘書課の一室。
とはいえ、人数は庶務課に匹敵する程少なく、敦志の他に女性社員が2人という課だった。
「……私は宇野麗華(うのれいか)と申します」
「私は……相川美月(あいかわみづき)です」
敦志が麻子を紹介すると、デスクに向かっていた女性二人が、スッと反応良く立ち上がった。そしてデスクの前に歩いて出て来ると、挨拶をした。
「芹沢さん、相川さんは常務付の秘書で、宇野さんは……」
「私は、専務の秘書をさせて頂いております」
敦志の言葉の続きをさらりと奪ってそう言う麗華は、秘書の見本のように綺麗な所作で麻子に笑顔を向けた。