好きになっても、いいですか?
personality:個性
01
*
「今日はお疲れ様でした。後は内勤で。ここにある書類の校正作業をお願いします」
「はい」
秘書室に戻り、敦志に指示を出されると、麻子は言われた通りに書類に手を伸ばす。
そんな麻子を見て、敦志がぽつりと話しかけた。
「――芹沢さん。この棚のどの辺りまで目を通されましたか?」
敦志は午前中に指示をしていた棚に歩み寄りながら麻子に聞くと、先程の濱名商事の資料の位置を確認する。
「え?いえ、すみません。まだ全然」
「でも、さっき言っていた資料はおそらくこの辺のものでしょう?」
「あ、はい。その辺りはもう目を通しましたけど」
「―――ちなみにどの辺りまで……」
敦志が細かく聞くものだから、不思議に思いながらも麻子は椅子を立ち、敦志の元へと近づいた。
「この辺ですかね……」
「今日はお疲れ様でした。後は内勤で。ここにある書類の校正作業をお願いします」
「はい」
秘書室に戻り、敦志に指示を出されると、麻子は言われた通りに書類に手を伸ばす。
そんな麻子を見て、敦志がぽつりと話しかけた。
「――芹沢さん。この棚のどの辺りまで目を通されましたか?」
敦志は午前中に指示をしていた棚に歩み寄りながら麻子に聞くと、先程の濱名商事の資料の位置を確認する。
「え?いえ、すみません。まだ全然」
「でも、さっき言っていた資料はおそらくこの辺のものでしょう?」
「あ、はい。その辺りはもう目を通しましたけど」
「―――ちなみにどの辺りまで……」
敦志が細かく聞くものだから、不思議に思いながらも麻子は椅子を立ち、敦志の元へと近づいた。
「この辺ですかね……」