恋の味

「い、嫌だね。精々柳と仲よくお勉強してろよ。」


「え・・・。」


「俺も、赤点とらねぇ程度に頑張るし。」


うそ。


頑張れるわけねぇじゃん。


こんな状態で。


呆然と立ちつくす、真白。


こんなん前と一緒じゃねーかよ。


「っ。じゃあな・・・。」


俺は、後ろ向きに手を振った。


真白の小さくしゃくる声を聴きながら・・・・。



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