生きる。
小学3年生。
小1のあの日から兄は私を女として見るようになった。

性の事などまだ授業でもやらない3年生のある日。

家には兄と私しかいなかった。
今想えば兄はこの日をずっと狙っていたのではないだろうか。

その頃になるともう姉は家を出ていた。
私と兄は姉がいた子供部屋に二段ベッドを置き、二人で使っていた。
おもむろに兄が言った。

「なぁ、しようぜ」と。

私には何のことか解らなかった。
兄は中学一年生、きっと経験したい盛りだったのだろう。
例えそれが年端もいかぬ実の妹であろうと。

二段ベッドの上に来いと言われた。
私はそれに従った。

兄はいきなり私の下着を脱がした。
羞恥心はなかった。まだそんな年齢ではなかった。

ただ「あ、小1の時のあれだ」と想い、怖くなった。
また痛い思いをするか、と。

だが兄はすんなりと私に入ってきた。
痛みも何にもなかった。
今思うと不思議だ。

ほんの2,3分だったと想う。
下腹部に何か熱いものが流れてきた。

兄が果てた。

避妊もせずに。
といってもこの頃の私は初潮も迎えていなかったけれども。

その日から毎日のように夜は兄に犯された。

また、ある日兄が言った。

「後ろも試してみようぜ」

私には意味が分からなかった。
ただ兄のなすがままだった。

今回も痛くないや、と どうでも良かった。
けれど今回は違った。
お尻に激痛が走った。

「抜いて」と泣き叫んでも許して貰えなかった。

気付くと痛みは消えていた。
兄はいつもと変わらず私の中で果てた。

4年生になると初潮が来た。
それでも兄は避妊をしなかった。
今想うと妊娠でもしたらどうするつもりだったのだろう。

ある日兄に告白された。

「本気で好きなんだ」と泣きながら言われた。
私は返事に困り、何も言えなかった。

こんな日々が中学校1年生まで続いた。
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