生きる。
家出。
私はその頃、内職をしていた母親の手伝いをしてお小遣いを貰っていた。
けれどもある朝、父が母に言いました。

「もう手伝いなんかさせるな」と。

そこで私の中の何かが切れてしまった。

私は家族が出かけた後、手紙を書いた。

「もうこんな家いたくありません、さようなら」。

そのままMちゃんの家に行って、事情を説明した。
しばらく家に匿ってくれるらしい。

だけどもMちゃんのお母さんに諭された。
ので、一週間後に母親と話す事に。

そして一週間後。
母親に会った瞬間、私は初めて母親を平手で打った。
母親も負けじと私を打った。

話し合いになんてならなかった。

私はそのまま、震えが止まらなくなり、Mちゃんの母親が飲んでいた
精神安定剤を飲んで切り抜けた。

その頃、ちょうどMちゃんも家にいたくなかったらしく、二人で家を出る事にした。

二人で携帯の電源を切った。
二人で髪を金色に染めた。

そして私達は、誰も知らない場所に行こう、と誓い合った。
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