白の森
「私はあのスタンという人と約束したの。あなたを傷つけないって」

ティアは切っ先を、巨大猪に向けた。

「アッシュ、目を狙うわ。私は右、あなたは左」

「あぁ」

「オーフェン!こっちに猪の気を逸らして」

ティアの声を受けてオーフェンが猪を誘導する

構える二人だが、ティアが何かに気づいた様に辺りを見た。

「何か来る…」

ティアが呟いた時、オーフェンが高く鳴いた。

まるで仲間を呼ぶときの声に聞こえた。
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