白の森
狼と同じように、ボスを失った群れは森の中に逃げて行った。

「ビクトール!」

ティアは怪我をしているビクトールに駆け寄った。

オーフェンは山犬に近づくと、鼻同士をくっつける様な仕種をして会話をしているように見えた。

その二匹の後ろから、白い狼がこちらに向かって来た。

オーフェンよりも一回り小さい。

「ティア」

ティアを呼ぶとティアは狼を見ると、

「ビアンカ」

と狼を呼んだ。
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