白の森
ビアンカと呼ばれた狼は、ティアの前まで来ると、ティアの足に身体を擦り寄せた。

「ビアンカ、あなたが彼女を呼んでくれたの?ありがとう」

ティアはビアンカの目線にしゃがむとその身体を抱きしめた。

その姿を見て、オーフェンと山犬、ビクトールも身体を起こして、ティアの元に近づく

「助けてくれてありがとう」

山犬に恐れることなく、ティアは手を伸ばし、顎をくしゃくしゃと撫でてやった。

「名前をあげるわ。オリヴィアはどうかな?」

山犬は嬉しそうにに低く鳴いて、ティアの顔を舐めた。
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