白の森
そんな時、

「アッシュ、恋って何?」

ティアが尋ねて来た。

驚いたアッシュはお茶を喉に詰まらせてむせてしまった。

「大丈夫?」

「大丈夫だ。どうしたんだ突然」

「この本に書いてあるの。恋ってなあに?どんなもの?」

ティアの本は異国の恋物語だ。

恋とは何かをティアは真剣に聞いてくる。

「恋ってのは、人に対して持つ感情の一つだ」

「感情?どんなもの?」

「なんていうか、その人のことをずっと考えちまうっていうか。もっと知りたくなるし、好きだって思うことだ」

「良いことなの?」

「悪いものじゃねぇよ」
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