白の森
アッシュ大好きとティアは頬を染めた。

その顔は誰よりも何よりも可愛らしかった。

だがアッシュにはその想いを受け止めることはできなかった。

「ティア、お前のその気持ちは恋とは言わないよ。お前の気持ちは、お前のばあさんへの気持ちと同じだ。それは家族にたいする気持ちと一緒だ。恋じゃない」

勘違いだとティアに言い聞かせた。

「違う!おばあちゃんと一緒じゃない!」

ティアは怒って城の中に入ってしまった。

分かってる。

本当は嬉しいんだ。

ティアが自分に恋していると、好きだと言ってくれて。

「ティアごめん」

自分はティアを受け入れるわけにはいかないんだ。
< 118 / 130 >

この作品をシェア

pagetop