白の森

魔女の条件

ここに来てから3日が経った。

スタンの容態も快方に向かっている。
このまま町に戻っても問題はないだろう。

「ステラさん、今日経つことにするよ。世話になったね」

発つことをステラに伝えるとステラは素っ気なく答えた。

「そう」

「何か礼がしたいのだが、何が良いかな」

スタンは殊更優しく話しかけるが女は答えを返さない。

「おい、ステラ。なんか言えよ」

「いらない。人間は簡単に嘘を付くから」

はっきりとステラは言った。

「何を根拠に言ってやがる」

「前も怪我した人間を助けて帰したら、仲間を連れて来て、皆を傷つけた」


ステラは思い出したくないと言って持っていた布を握りしめた。
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