白の森
森に入ってからどれくらい経っただろうか。
休みなく歩いていると言うのに森の終わりは見えて来ない。
空腹のまま出てきてしまったアッシュは眩暈を覚えて木にもたれてしまう。
「クソ…ここで終わりかよ」
それでもあそこで飼い殺しにされるよりもまだマシかと思った。
目を閉じると草木を踏むような音が近付いて来るのが聞こえた。
ステラが追いかけて来たかと目を開け、剣に手をかける。
音がする茂みを睨み、備える。
茂みを揺らす音が異様に多いような気がした。
茂みから飛び出して来たのは、白い動物ではなく、黒い毛の狼の群だった。
休みなく歩いていると言うのに森の終わりは見えて来ない。
空腹のまま出てきてしまったアッシュは眩暈を覚えて木にもたれてしまう。
「クソ…ここで終わりかよ」
それでもあそこで飼い殺しにされるよりもまだマシかと思った。
目を閉じると草木を踏むような音が近付いて来るのが聞こえた。
ステラが追いかけて来たかと目を開け、剣に手をかける。
音がする茂みを睨み、備える。
茂みを揺らす音が異様に多いような気がした。
茂みから飛び出して来たのは、白い動物ではなく、黒い毛の狼の群だった。