白の森
一方、スタンは大事な部下であり、友人を置いていけないという思いだった。

大事な友を守れないで、国を守れるはずはない。

お互いを大事に思う、気持ちで二人はこの場から離れられないでいた。

「アッシュ!一斉に行くぞ」

「了解」

長年連れ添った仲間だ、呼吸を合わせることなど造作もなかった。

だが、スタンの背後から何かが飛び出し、スタンに襲いかかった。

スタンは持ち前の反射神経でそれをかわしたが、腕を負傷してしまった。

「スタンさん!」

「かすり傷だ」

スタンはそういうが、かすり傷では済まされない程の出血か始まっている。
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