白の森
男たちは戻ってきた。

目的は過去と一緒。

ティアに人の愚かしさを見せ、人の恐ろしい様を見せてしまった。

男たちからティアを守るように、

白狼

白鹿

白鷲

そしてティアが育てた白熊が男たちを血に染めた。

ティアはそれを無言で見つめ、戻ってきた4匹を労うように撫でた。

「おばあちゃん大丈夫。悪い人は全部倒したから」

ティアはそういうと自分を守る動物たちにごめんねとつぶやいた。

優しい子。自分を殺そうとする男たちにすら罪悪感を抱いている。

「おばあちゃん、私に戦いかたを教えて…。おばあちゃんもみんな私が守るから」

私が思っているほどにティアは強い。

ティア、私の全てをあなたに
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