白の森
「エーデルトラウト」

ティアは驚くことなく上を向いた。

空のから白い大鷲が飛来し、ティアの肩に止まった。

あれが病気になったティアに薬草を取って来た大鷲なんだろう。

「この子がエーデルトラウト。こうやってたまに獲物を運んで来てくれるの」

今日はご馳走だよ。

ティアは嬉しそうにウサギを持ち上げ、アッシュに渡してきた。

そのウサギはまだ温かい。

「こうやってみんなで協力して生きてるの。ここでは」

ティアは行こうと言って立ち上がると

「アッシュは休んでて」

そう言って城に向かって行く。

「オレも手伝う」

アッシュは慌てて後を追った。

ティアだけには働かせたくないのと、動物たちと一人で過ごすのは気が引けた。
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