テレビの中の、人。
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「ビタミンKさんですよね?」
「・・・あれ?今の店の子?」タイチが言った。
Komachiの、統一されたコスチュームで、
すぐ分かったんだろう。
「そうです。先程は、komachiへようこそ!」
ミズキが言った。
「ああ、どうも。」
しっかり者の、リョウが言う。
「うちら、店に入って来た時、すぐビタミンKだって分かりましたよ!」
「今日、会うの2回目です!」
「え?」
3人はキョトンとした、けどすぐに、
「あれ?・・・劇場来てた?もしかして。」
リョウが言った。
続けてサトシも、「あ~、そういえば・・・」
お調子者のタイチだけが、見覚えないみたい。
「今日、ってよりも、毎回のようにルミネ行ってますよ!」
「だから、うちらにしたら、ビタミンKはよく見てます♪」
「そっかあ、ありがとうね~。」
そう言って、挨拶程度しばらく話して、
すぐお別れして、店に戻った。
仕事中で長話しもできないのと、売れてないとは言え、
一応芸能人だし、やっぱり、それなりの対応しかしてくれない。
だけど、後に・・・
この3人組が、いずれゴールデンの帯を持ち、
バラエティー番組の司会や、レギュラー本数もたくさん持つ、
大物タレントになるとは、この時誰も想像できなかった・・・。
店に戻ると、アラキが待っていた。
「ヤバイ!興奮したね!喋ったよね~!」
ミズキと顔を見合せてはしゃいだ。
「よかったね~♪」アラキがのんびりと言う。
今夜、komachiにあの3人組が来たことが・・・、
あたしの運命を大きく左右する
はじまりだった・・・。
この先何があるのか、
そんなこと、知るよしもなく
ただ、はしゃいでた。この時が、一番よかったのかもね・・・