テレビの中の、人。
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「・・・・・・え?!」
「・・・・・・・・・。」
!!!ー
ー「いや~、そうですねぇ~、え?!どっから情報が!(笑)」
アハハハ!!!
「売れ出すと色々調べるんだよ、根掘り葉掘り。」
「いや~、怖いなあ~!」
「何?もう、結婚10年目だって?」
「ハイ!」
「じゃあ、子供とかもいんの?」
「あ、ハイ!」
「3人目が、こないだ生まれたばっかりで!」
・・・・・・・。
「ミズキ!・・・・」
ーアハハハ!!!
「そっかあ~、お前もよ~やるなあ!」
「売れてもない時からよ~作ったな!」
「いや~!まあ・・・!」
アハハハ!!!ー・・・
そこからは、
テレビの音が、耳に入って来なかった・・・。
嗚咽して泣く、ミズキを・・・
一晩中、抱きしめた。
寄りによって、
明日、やっと・・・、
やっと会えるという前日に、
しかも、メディアから、笑い声と一緒に、知らされた・・・。
「・・・あたし、騙されてたんだね・・・。」
「ミズキ・・・!」
「・・・奥さん、いたんだね・・・。子供まで・・・!」
「・・・ミズキ!・・・」
その後、
タイチに何度も、電話してみた。
だけど、
タイチが、出ることはなかった。
何時間が、経っただろう。
深夜の静寂の中で、ミズキが・・・、
「・・・生むよ。」
「・・・え?、・・・今、何て?」
「生む・・・。」
「!!ミズキ!・・・」
「生んで、奥さんにバラしてやる・・・!。」
「そしてメディアに流して、全部バラして、めちゃくちゃにしてやる!」
「ミズキ!・・・」
ミズキは、
怒りを通り越して、
完全に、理性を失っていた。
「バカなこと言わないで!冷静になって!」
「いいの!もう決めたから!」
今のミズキの状態に、
あたしは、何を言っても無駄だった。