テレビの中の、人。

8


!!!ー

「今どこ?!」

「内灘医科大です!」





あたしは、急いで車を走らせた。


病院につくと、

ベッドで、ミズキが寝てた。


「ミズキ!!」

駆け寄って、手を握った。


「・・りえ?・・・」


「なんでこんな!!・・・」



「店で倒れました!」

そばにいた、マミが言った。


「足の間から・・・、血を流して・・・!」



「先生が、心労が重なったんだろう、って・・・。」





!!!ー

「ミズキ!」



「・・・りえ・・・」

「ミズキ!・・・赤ちゃんは?!・・・」




「・・・ダメだった・・・。」



「!!!・・・ミズキ!・・・」




「バチが当たったんだよ、あたし・・・。復讐なんて、しようとしたから・・・。」

「だから・・・、バチが当たった・・・。」




「そんなことないよ!!なんで・・・!!」


ウゥッ!!ー

声を殺して、泣いた・・・。







「全部・・・、あたしのせいです。」






「え?!・・・・、どうゆうこと?!、マミ!」


「あたしが悪いんです!」

「マミ!?・・・」






マミが、話し初めた・・・。







「私、タイチが好きでした。」



「!!マミ!?・・・」




「二人が、店に来た時、りえさんとミズキさんが、指名客についてる時・・・、」


「ヘルプで5番テーブルに入って、・・・こっそり、タイチに取り入ろうと、話を持ち掛けました。」




「だけど・・・、タイチは、ミズキさんが好きだって・・・。」

「いくら遊びでも、好きじゃない女は抱けない、って。きっぱり断られました。」






「タイチ・・・!」

ミズキが、涙ぐんだ。




「・・・だって、マミはサックンにベッタリだったんじゃ?・・・」





「あれは腹いせです・・・。ムカついたから、わざと・・・、りえさんと、サックンの仲を知ってて、わざと・・・。」


「ミズキさんと、りえさん、仲いいから・・・。」




「マミ・・・。」







「それで・・・、」



「それでタイチに、脅迫したんです。・・・ミズキさんと、会ったり、連絡したりすると、・・・芸能界にバラすって・・・。二人の仲を、バラすって・・・!」





「えぇ?!」






「ごめんなさい!」





「じゃあ・・・、タイチと連絡が取れなかったのは・・・。」





「そうです!私のせいなんです!」





「・・・マミ・・・。」







「それと・・・、」



「・・・何?」








「今日、海王丸で、りえさんとサックンが会うこと、通報したのもあたしです!・・・ごめんなさい!」






「・・・・・・。」

「知ってたよ。」





「え?!」












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