テレビの中の、人。
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!!!ー
「今どこ?!」
「内灘医科大です!」
あたしは、急いで車を走らせた。
病院につくと、
ベッドで、ミズキが寝てた。
「ミズキ!!」
駆け寄って、手を握った。
「・・りえ?・・・」
「なんでこんな!!・・・」
「店で倒れました!」
そばにいた、マミが言った。
「足の間から・・・、血を流して・・・!」
「先生が、心労が重なったんだろう、って・・・。」
!!!ー
「ミズキ!」
「・・・りえ・・・」
「ミズキ!・・・赤ちゃんは?!・・・」
「・・・ダメだった・・・。」
「!!!・・・ミズキ!・・・」
「バチが当たったんだよ、あたし・・・。復讐なんて、しようとしたから・・・。」
「だから・・・、バチが当たった・・・。」
「そんなことないよ!!なんで・・・!!」
ウゥッ!!ー
声を殺して、泣いた・・・。
「全部・・・、あたしのせいです。」
「え?!・・・・、どうゆうこと?!、マミ!」
「あたしが悪いんです!」
「マミ!?・・・」
マミが、話し初めた・・・。
「私、タイチが好きでした。」
「!!マミ!?・・・」
「二人が、店に来た時、りえさんとミズキさんが、指名客についてる時・・・、」
「ヘルプで5番テーブルに入って、・・・こっそり、タイチに取り入ろうと、話を持ち掛けました。」
「だけど・・・、タイチは、ミズキさんが好きだって・・・。」
「いくら遊びでも、好きじゃない女は抱けない、って。きっぱり断られました。」
「タイチ・・・!」
ミズキが、涙ぐんだ。
「・・・だって、マミはサックンにベッタリだったんじゃ?・・・」
「あれは腹いせです・・・。ムカついたから、わざと・・・、りえさんと、サックンの仲を知ってて、わざと・・・。」
「ミズキさんと、りえさん、仲いいから・・・。」
「マミ・・・。」
「それで・・・、」
「それでタイチに、脅迫したんです。・・・ミズキさんと、会ったり、連絡したりすると、・・・芸能界にバラすって・・・。二人の仲を、バラすって・・・!」
「えぇ?!」
「ごめんなさい!」
「じゃあ・・・、タイチと連絡が取れなかったのは・・・。」
「そうです!私のせいなんです!」
「・・・マミ・・・。」
「それと・・・、」
「・・・何?」
「今日、海王丸で、りえさんとサックンが会うこと、通報したのもあたしです!・・・ごめんなさい!」
「・・・・・・。」
「知ってたよ。」
「え?!」