ヒキコモリンコ

「けど…別に俺じゃなくても……」


ぼそぼそと答える俺の言葉を聞いて居るのか居ないのか、相変わらずぱくぱくと弁当を片付ける直美さん。

もぐもぐ

ごっくん


「私ね、小森さん……あなたのお祖父さんが大好きなんです♪楽しくて。
だから孫のあなたとも仲良くなりたくて。」


今度は飲み込んでから喋ってくれた。

そして、歳も近そうだし、と付け足した。


じいちゃんを気に入っているからといって、俺を気に入るかは分からない。

いくらじいちゃんが楽しい人でも、孫も楽しい奴だなんて限らない。
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