ヒキコモリンコ

健康な身体か……
俺にとってはなんて無駄な物かと思ってた。

直美さんは看護士という仕事柄、健康の大切さをよく分かっているのだと思う。


俺は機嫌良くうどんをすする直美さんに、ぽつりと問い掛ける。


「看護士ってどうやってなるんですか?」


直美さんは少し驚いたように俺を見たが、すぐに優しい顔を見せた。


「興味ある?」

「いや、その……何となく。」


ゴニョゴニョと言う俺を見て、直美さんはフッと笑う。そしてうどんのダシを器から直接飲んだ。
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