ヒキコモリンコ

見た目も性格もパッとしない俺は、周りに疎まれることも少なくなかった。

人付き合いが元々得意じゃなかった俺は、大学でもいつも一人。

だけど大して気にしていなかったんだ。
勉強をして、それで良い就職をすればいいんだ。そう思ってひたすら勉強ばかりに打ち込んだ。

けど、ガリ勉で根暗は嫌われる。
それは数学の公式のように決まりきった形。



「キモイね。」

「うざ。」


俺を見て、笑う声。

気にしないといっても、ストレスは溜まる。
< 7 / 86 >

この作品をシェア

pagetop