ヒキコモリンコ
見た目も性格もパッとしない俺は、周りに疎まれることも少なくなかった。
人付き合いが元々得意じゃなかった俺は、大学でもいつも一人。
だけど大して気にしていなかったんだ。
勉強をして、それで良い就職をすればいいんだ。そう思ってひたすら勉強ばかりに打ち込んだ。
けど、ガリ勉で根暗は嫌われる。
それは数学の公式のように決まりきった形。
「キモイね。」
「うざ。」
俺を見て、笑う声。
気にしないといっても、ストレスは溜まる。