ヒキコモリンコ
頷く俺を確認して、じいちゃんはまた嬉しそうに微笑む。
「あ〜ぁ、こんなガキとばかり話したくねぇや。周作、直美ちゃん呼んで来い。」
「馬鹿な事言うなよ、エロじじい。」
「直美ちゃんだって俺に会いたいはずさ。」
そんな事を言いつつもじいちゃんが、ばあちゃんの写真を肌身離さず持っていることを俺は知っている。
じいちゃんは、人を大事にする人だ。
中でも死んだばあちゃんのことは特に。
ゲラゲラと笑っているじいちゃん。
笑い声にゴホゴホと咳が混じる。
なかなか止まらない。
発作だ!