ヒキコモリンコ


「…じいちゃん。」



じいちゃん、バイバイ。


じいちゃんの最期は、凄く呆気なかったけれど、俺にはとても潔く見えたよ。

じいちゃんは最期まで格好良かった。


付き添いなんて最初は面倒だったけど、なかなか悪くなかったよ。

じいちゃんと、俺と、白い部屋。
ここが俺の居場所であるみたいに、居心地は良かったんだ。



親父は唇を噛み締め、お袋と佳代は泣いている。

変だよな、今まであんまり見舞いにも来なかったのに。


だけどさ、やっぱりみんな寂しいんだよ。

じいちゃんが居なくなるってことが。
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