探偵事務所は休業中
羽兎は不思議そうに霞を見た。
「僕がこの事件を解決するから、ワトコさんは報酬の季節限定モモ味のフランを買ってきて下さいッス……早くね」
「なんでそうなるの!?」
思わずツッコミを入れてしまう。
霞の微笑んだ顔はキラキラしていた。
マンガだったらキラキラマークが顔の横に出ているだろう。
「と言うか、どんだけお菓子好きなんですか!?」
「おかし好きで悪いッスか!」
途端に顔が不機嫌そうになる霞。
羽兎は慌てて否定した。
「まぁ、それもありますけど……私も霞さんのお手伝いしますよ!
そんな雑用なんて嫌です!」
「雑用じゃ無いッスけど……」
「だってこれじゃあ、ただのパシリ……うがっ!!」