探偵事務所は休業中

再びポッキーを口に入れられる。
反論は許さないと言ったところだろうか。

「とにかく、ワトコがそう言うなら手伝ってもらいましょう」

「ひふほはひほひふへっ(いつの間に呼び捨てっ)!?」

「……何か言ったッスか?」

「……ひひへ」

羽兎は首を横に振った。
霞はニンマリと笑う。

「ここは僕の事務所ッス。
ワトコが紘哉サンからどういう調査の仕方を教えてもらったかは知りませんが、ここは僕のやり方で通しますから。
いいッスね?」


羽兎は首を縦に振った。

最早口で返事することができないくらい、口にはポッキーが入れられていた。

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