君の幸せは?
一章

未来

青い空が今日も果てしなく広がっている。
眩しい太陽が今日も元気に輝いてる。


こんなに清清しい日なのに、この気持ちは・・・何?



「なつみーっ!!卒業式始まっちゃうよ!」


今日が高校最後の日だから?
ううん、違う。そんなんじゃないんだ・・この気持ちは。




「うん、行こう。」




急いで皆が並んでるところに混じった。
最後の人が席に着くと、卒業式が始まった。




「ひっううう・・・」


「ゆーい!泣きすぎだよ~・・」


「だっだって・・。もう、終わりなんだよ?」



思えば―――・・・
この三年間、いろいろあった。
この三年間、あたしのすべては君だった。




「最後にー・・この三年間を一文字で表せ。」


「先生、それどうすんの?!」


「先生が持っておく。」


「何だよそれえー」


一瞬でしんみりした雰囲気が吹き飛ばされる。


「この三年間を一文字でかあー・・難しいよねえ?なつみ。」


「うーん・・。そうだね・・」



少し悩んで、思いついた漢字を紙に書く・・。

『君』


適当に書いたつもりだったけど・・何か当たってる気がしてきた。

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