君の幸せは?
――あたしの三年間は『君』だった。
いつも心の何処かには君がいて・・・・・。

君はあたしの心から離れることなんてなかった。
君はあたしの心を解放してくれることはなかった。

時に君はあたしの心を傷つけた。
時に君はあたしの心に温もりをくれた。



・・・・・時に君は――あたしの心に勇気をくれた。



「ねえねえっ!!まじ思いつかないんだけどー・・・。なつみは何て書いたの?」


ゆいが勢い良く覗き込んでくる。



「君いー??・・・・・あ、そか・・・」


「何となくね。そんな気がしたんだ。」


「いろいろあったよね・・・・・。」



いろいろ・・・。
今、あたしは過去という名の本をめくる・・・・。



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