【短編】キミの笑顔~MIRACLE STATER~
イヤ、信用とかそういう問題じゃねーや。
虹羽はそういう奴なんだ。
自分が不利にならないように物事を運ぶ知能犯。
オレは仕方なく会計を済ませると虹羽に突きつけた。
「ありがと。でも、今バイト中だから終わってからでいい?」
「はぁ?」
「あと1時間なんだよね……」
こ、こいつは……。
「ふざけんな!何で……」
「1時間くらいあっという間よー初音の欲しい物、買いに行くんでしょ?」
虹羽にそう言われるとそんなに気になる。
はぁ……完全に虹羽のペースだ。