超能力者の憂鬱~a wizard and a living legand~
~刃裂side~
僕ががんばって美咲っちが覚醒
するかもしれないからって一緒にいるのに
翼くんは何やってるのー
さすがの僕も斬りたくなってくるよ…
おっと…人間界はダメだったね
けいさつしょだっけ?
閉じ込められちゃうらしいよ
人間は弱いくせに怖いよねー
「先輩?」
僕が、黙ってたのが
珍しいのか見かねた
美咲っちが声をかけてくれた
『何もないよー
あのさーちょっと
あの男の子とお話がしたいなー
と思ったんだけどここで待ってて
くれないかなー?』
「白井がしゃべると思いませんが
まぁ…行ってらっい」
『待ってる間さっき買ったメロンパン
食べてていいよー!』
「え、でも先輩が食べたいから買ったんですよね?」
『実は、僕メロンパンって
何かわからないんだけど
クラスの人が言ってたから
買ってみただけなんだー
あと2個かったから僕が
しゃべってる間に食べててー♪』
「あ、じゃ遠慮なく!いただきまーす」
僕は、メロンパンという食べ物を
美咲っちに渡して翼くんの方に向かった