超能力者の憂鬱~a wizard and a living legand~
「ふーん、あんたが刃裂なんスねー」
「なにぃー?君、僕の事知ってんの?」
「まぁSクラス様ッスからね」
「まぁ君の事、僕はガン中にもなかったけどねぇ―」
「腹立つ…しぃーらぁーいーくーん
何この男腹立つんスけど」
そういって光は親指の爪を噛みながら言った
「ちょっとー君ぃー
どうみたって僕女の子なんですけどぉー」
『いや、無理があるんだけど…その嘘。』
「そうそう。どう見たって男じゃないっスか」
「チッ…魔法世界の奴には
オーラでバレるんだよねー
マジこの魔法意味あんのぉー!」
光は実力を認めたやつしか素直にならないから
刃裂の実力を知らないまま認めるのは
どうにもいけ好かないらしい…
『ていうか、光。
由紀って子はお前?』
「そんなわけないじゃないっスかー
あれはただのお嬢様。
ボディーガード?やらされてたんスけど
お嬢様のくせにアイドルとか…
どう見たって
あたしの方が可愛いっスけどねー?」
「僕の方が可愛いけどね。
ていうかー君そろそろ箒から降りなよ
首いたいんですけどぉー」
「「―――――――」」
そこから何分か口論は続いた