超能力者の憂鬱~a wizard and a living legand~
Ⅱ
~翼side~
手紙と一緒に入っていたのは
制服だった…
は?とか思ったけど手紙では
《白い炎を出す少女がこの学校にいる
覚醒される前にただちに連れて来い》
+
《連れてくるまで魔法ゲートは開けないよ~》って…
学園長の呑気な声で魔法の手紙は喋った。
「ハァー…」
大きなため息が出ずには
いられない内容だった
学園長の命令は逆らえない
まず強くて勝てねぇし。
それだけで面倒なのに魔法ゲートを
開けてくれないと言ったらなおさらだった。
魔法ゲートとは魔法界と
人間界をつなぐ門みたいなもの
いくらすごい魔術師でも
こればかりは開けられない
魔法世界でも開けられる人たちは
片手の指で数えられるくらいしかおらず、
その中には学園長と昔の師、竜輝もいる
あとの人ははわからないが
竜輝のことだけはわかる。