ラプソディ・イン・×××
移し替えられるくらいの場所は
空いてない。
しかも、日岡曰く、
どうやら夏場は植え替えに
適していないらしい。
「どこかに植え替えるにしても
一部しか無理だし、
ちゃんと根付くかどうかも
わからない…。
出来るかぎり
手は尽くすつもりではいるけど…」
じゃあ、と言って
日岡は立ち去ろうと
体の向きをかえた。
バラの花壇の方へ向かっていく。
さみしげな背中だ。
「先生、じゃあオレ、
ブルームーン引き取るよ」
オレは日岡を追っかけて言った。
「え?」
「うちのばあちゃん、
花育てんの趣味でさ。
庭、花だらけなんだよね。
園芸に関しては
プロみたいなもんだからさ、
植え替え難しくても、
ばあちゃんなら
なんとか無事育て上げられるかも。
枯れたらそん時はそん時。
ここにほっとくより良いっしょ」
なんとかしてやりたいと思った。
しゃべりながら、
自分の提案が
喜ばれていることがわかった。
空いてない。
しかも、日岡曰く、
どうやら夏場は植え替えに
適していないらしい。
「どこかに植え替えるにしても
一部しか無理だし、
ちゃんと根付くかどうかも
わからない…。
出来るかぎり
手は尽くすつもりではいるけど…」
じゃあ、と言って
日岡は立ち去ろうと
体の向きをかえた。
バラの花壇の方へ向かっていく。
さみしげな背中だ。
「先生、じゃあオレ、
ブルームーン引き取るよ」
オレは日岡を追っかけて言った。
「え?」
「うちのばあちゃん、
花育てんの趣味でさ。
庭、花だらけなんだよね。
園芸に関しては
プロみたいなもんだからさ、
植え替え難しくても、
ばあちゃんなら
なんとか無事育て上げられるかも。
枯れたらそん時はそん時。
ここにほっとくより良いっしょ」
なんとかしてやりたいと思った。
しゃべりながら、
自分の提案が
喜ばれていることがわかった。