ラプソディ・イン・×××
美味いトマトジュースなのかも
しれないけど
やっぱトマトはトマトだ(苦笑)
ニヤニヤしてジンは聞いてきた。
「おかわりは?」
「…別ので頼むわ。
口ん中スッキリするやつ」
「はいはい」
ジンは、グラスに氷をいれ、
レモンを搾り入れ、
シロップを足し、
冷蔵庫から炭酸水を取り出し
グラスに注いだ。
バースプーンを手に持ち、
手首のスナップをきかせて
グラスの中をクルクル混ぜる。
無駄のない手の動きを、
頬杖つきながらぼんやり眺めた。
「優雅な手つき。
さすがだなぁ…」
ジンは、
レモネードをオレの前に置いた。
「何か話したいこと
あるんやないの?」
バーテンダーは、
洗ったグラスを拭きながら、
客の話を聞く。
まだアマチュアだけど、
ホンモノのバーテンダーな
雰囲気だ。
オレは、肘をついたまま
ストローで氷を回した。
「…会わせてやるべきなのか、
せめて伝えてやるべきなのか、
親父を見舞うようになってから
ずーっと悩んでんだけど、
どうすべきだと思う?」
佐野椎南のことだ。
しれないけど
やっぱトマトはトマトだ(苦笑)
ニヤニヤしてジンは聞いてきた。
「おかわりは?」
「…別ので頼むわ。
口ん中スッキリするやつ」
「はいはい」
ジンは、グラスに氷をいれ、
レモンを搾り入れ、
シロップを足し、
冷蔵庫から炭酸水を取り出し
グラスに注いだ。
バースプーンを手に持ち、
手首のスナップをきかせて
グラスの中をクルクル混ぜる。
無駄のない手の動きを、
頬杖つきながらぼんやり眺めた。
「優雅な手つき。
さすがだなぁ…」
ジンは、
レモネードをオレの前に置いた。
「何か話したいこと
あるんやないの?」
バーテンダーは、
洗ったグラスを拭きながら、
客の話を聞く。
まだアマチュアだけど、
ホンモノのバーテンダーな
雰囲気だ。
オレは、肘をついたまま
ストローで氷を回した。
「…会わせてやるべきなのか、
せめて伝えてやるべきなのか、
親父を見舞うようになってから
ずーっと悩んでんだけど、
どうすべきだと思う?」
佐野椎南のことだ。