ラプソディ・イン・×××
「先生は、ここで何やってんの?」
「新しい図書館できて、
新しい本たくさん買ってもらえたのね。
ありがたいことなんだけど、
でも、古い本の一部は
新し図書室に移さずに
処分されることになってね。
来週業者が入って、
ここに残った本全部
処分するっていうんだけど。
新しい図書室の本棚、
まだ少し空いてるし、
処分される本の中にも
やっぱり残しておいたほうが
いいなって本もあるから、
自分で新しい図書室まで
持って行こうと思ってね。」
「本、好きなんだ」
「まあね。とりあえず司書なんて
やってるくらいだから。
子供のころから
本読むの好きだったのよ」
耳にかけた長い前髪の一筋が
はらっと顔に落ちた。
先生はそれを手の甲で払いのける。
「新しい図書館できて、
新しい本たくさん買ってもらえたのね。
ありがたいことなんだけど、
でも、古い本の一部は
新し図書室に移さずに
処分されることになってね。
来週業者が入って、
ここに残った本全部
処分するっていうんだけど。
新しい図書室の本棚、
まだ少し空いてるし、
処分される本の中にも
やっぱり残しておいたほうが
いいなって本もあるから、
自分で新しい図書室まで
持って行こうと思ってね。」
「本、好きなんだ」
「まあね。とりあえず司書なんて
やってるくらいだから。
子供のころから
本読むの好きだったのよ」
耳にかけた長い前髪の一筋が
はらっと顔に落ちた。
先生はそれを手の甲で払いのける。