ラプソディ・イン・×××
「…ありがとうございます。
じゃあ、よろしくお願いします」
オレは
テーブルに額がつくくらい
深く頭を下げた。
「いや、こちらこそ、
わざわざ伝えてくれて、
感謝しているよ」
だから頭を上げてくれないか。
と、元義父はオレの肩に触れた。
顔を上げたら、
目が合った元義父は
菩薩みたいに静かに微笑んだ。
別れ際、
背を向け歩き出したら、
元義父が
オレの背中に声をかけた。
「…君も、辛いね」
元義父の、
オレを労るような声が、
染み入った。
「…いえ、オレは、
大丈夫っすよ」
軽く、振り返って、
頭を下げた。
そのあと、
どうしても
まっすぐ帰る気がしなくて、
かといって、
どっかで吹いて帰るにしても
アルトサックスは
持ってきてないし。
しばらく
駅前の路上の弾き語りを
ぼんやり聴いてたら、
『これからうちのバーに
来れるかな??』
ジャズバー“south”の
マスターから電話が入って
呼び出された。
じゃあ、よろしくお願いします」
オレは
テーブルに額がつくくらい
深く頭を下げた。
「いや、こちらこそ、
わざわざ伝えてくれて、
感謝しているよ」
だから頭を上げてくれないか。
と、元義父はオレの肩に触れた。
顔を上げたら、
目が合った元義父は
菩薩みたいに静かに微笑んだ。
別れ際、
背を向け歩き出したら、
元義父が
オレの背中に声をかけた。
「…君も、辛いね」
元義父の、
オレを労るような声が、
染み入った。
「…いえ、オレは、
大丈夫っすよ」
軽く、振り返って、
頭を下げた。
そのあと、
どうしても
まっすぐ帰る気がしなくて、
かといって、
どっかで吹いて帰るにしても
アルトサックスは
持ってきてないし。
しばらく
駅前の路上の弾き語りを
ぼんやり聴いてたら、
『これからうちのバーに
来れるかな??』
ジャズバー“south”の
マスターから電話が入って
呼び出された。