ラプソディ・イン・×××
「…うん。そうだな、
約束してくれたよな」
声がかすれて、
最後まで満足に
口にできなかった。
せめて表情だけでも
体裁ぶって整えようと
頑張ったけど、
痛々しく歪んでいく
スミレの笑顔を見ていたら、
オレが今
ロクな顔してないってことは
すぐわかった。
体の下のほうへ、
力がすぅーっと抜けていく。
声も涙も出なかった。
ただ肩が上下に揺れるくらい
震えた。
スミレは
手をいっぱいに伸ばして
オレを抱きしめた。
よしよし、と
小さな子どもをなだめるように、
オレの背中をさする。
来てくれてよかった。
いや、
冗談っぽくメールしたけど、
ほんとは来てほしかった。
一人になりたいけど、
一人はキツい。
スミレの腕に
身をゆだねていると、
少しずつ
安らいでいくようだった。
スミレの声が耳元で聞こえた。。
「ほんとうにここは
ステキな場所だね…」
「…ああ…」
会えない娘と
叶わなかった夢。
想いが詰まった場所を
託された。
オレは誇りに思おうと思った。
約束してくれたよな」
声がかすれて、
最後まで満足に
口にできなかった。
せめて表情だけでも
体裁ぶって整えようと
頑張ったけど、
痛々しく歪んでいく
スミレの笑顔を見ていたら、
オレが今
ロクな顔してないってことは
すぐわかった。
体の下のほうへ、
力がすぅーっと抜けていく。
声も涙も出なかった。
ただ肩が上下に揺れるくらい
震えた。
スミレは
手をいっぱいに伸ばして
オレを抱きしめた。
よしよし、と
小さな子どもをなだめるように、
オレの背中をさする。
来てくれてよかった。
いや、
冗談っぽくメールしたけど、
ほんとは来てほしかった。
一人になりたいけど、
一人はキツい。
スミレの腕に
身をゆだねていると、
少しずつ
安らいでいくようだった。
スミレの声が耳元で聞こえた。。
「ほんとうにここは
ステキな場所だね…」
「…ああ…」
会えない娘と
叶わなかった夢。
想いが詰まった場所を
託された。
オレは誇りに思おうと思った。