ラプソディ・イン・×××
一曲目は、普通に演奏した。



二曲目、三曲目からは、

徐々にアレンジ加えていって、


いつの間にか即興、

掛け合いみたいになっていった。



思った通り、

いや、思った以上だった。


ギター弾ける奴なんて

山ほどいるけど、

ここまで弾ける奴は知らない。



上手い奴との競演は最高だ。



共演っつーより、競演。



楽しい闘争心。



一緒に良いモノつくってく、

ってよりは、

負けねェぞって感じ。


もっともっと

凄さを見せつけたい。


そして同じ、

いやそれ以上のモノを

返されたら、

もっとやる気になる。


来る、来る。


高ぶってんのに、

意識は冴え渡っている。



即興で最高のモノが

出てくるときって、

必然的にこんなときだ。



自分で言うのもなんだけど、

オレって才能あんじゃねーかって

たまらなく嬉しくなる瞬間だ。





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