ラプソディ・イン・×××
スミレの話を聞いたあと、

フリアと話をしないといけない、

そう思いつつ、

どんな顔して話せばいいのか

わかんなくて、

しばらくフリアに

連絡をとれずにいた。




8月も半ばを過ぎた。



最近、

よくテキーラと路上行ってる。


今夜も行く予定だ♪


それに夢中で、忘れてた。


宿題やってねぇって。



ヤベー、宿題しなきゃってことで、

朝から珍しく学校に出てきた。



自習室で宿題しようと思って。



その前に、

今からでも指定校推薦で

スミレとテキーラと同じ大学

行けないか担任に相談した。



「ようやく、

進路を考えはじめてくれたのね」


と担任はホッとした顔で、


「あそこの大学だったら、

枠かなりあるから」と

希望の持てる返事をくれた。



オレもホッと一安心で、

宿題を片付けようと

自習室に入った。



図書館に新設された自習室は、

広くて、先生も見回りに来るから

わかんなかったら

教えてもらえるし。



夏休みだってのに、

いや、だからこそ、か。


自習室はいっぱいだった。



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