ラプソディ・イン・×××
佐野椎南の姿も見える。


奥に空いてる席を見つけた。


移動しつつ横を通る。



佐野椎南の机をちらっと見たら、

国立**大学の過去問置いてて

ビックリした。



あれ?大学は、

東京方面に行くって噂だったのに。



ニヤっとしてしまった。



**大学って地元じゃん。


地元一の超難関国公立。

しかも日岡の出身大学だ。



日岡と

上手くいってるってことかな。


人ごとと思えないほど、

うれしかった。


佐野椎南は知らないけど、

オレにとっては他人じゃないし。



佐野椎南は、宿題なんか

とっとと終わってんだろうな。


と思いつつ、

オレはせっせと宿題を解いた。



「あー、わかんねぇ!!」


頭ブンブン振ってたら、

日岡と目があった。



今日の巡回教師の一人は日岡か。


夏休みなのにご苦労なこった。



オレはニッコリ笑って手招きする。


日岡も笑顔で応じてすぐに来た。



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