ラプソディ・イン・×××
ミケは、身体が小さくて、

それだけでもハンデになるのに、

それでもあきらめず頑張ってる。



フリアはそう言って、

人一倍目をかけて、

まるで妹のように可愛がっていた。



ミケもフリアを慕っていた。



フリアの期待に応えて

頑張ってんじゃん。



頑張れよ、

そう心ん中で応援して

学校をあとにした。





その翌日。


ミケから電話が入った。



昨日宿題頑張りすぎた反動で、

今日はやる気が起きず、

ずっと部屋でゴロゴロしてた。



そんな昼間。


ミケから連絡入るなんて珍しい。


一体何だ?


不思議に思いながら電話に出た。




『ウォッカ先輩、聞きました?

昨日の夜、フリア先輩が、

補導された…って』



「はぁ?!」


フリアが補導?!



「フリアは、今…」


『今は、

お家にいるみたいですよ』


「…そっか。つーか何で…」



ミケ曰く、

フリアは昨夜、男と酒を飲んで、

酔って騒いでたところを

警察に補導されたらしい。



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