ラプソディ・イン・×××
「今まで一度も勝ったことない女!」



フリア曰く、

いつも自分のちょっと上にいて、

一度も勝ったことがない女だという。

佐野椎南以外の女には、

勝ったり負けたりなんだそうだが。


だからか、勝手にライバル視している。

男に負けるのは気にならないようだ。



「…一方的にライバル視されて

佐野さんもいい迷惑だな」


できるかぎり冷静に言った。


佐野椎南が

近くにいないことを祈った。




佐野椎南

…バラの裏庭に現れる

あの女の子だ。




「あー、悔しい!!

あの地味子、

一体どんな勉強してんだろ。

アタシ今回かなり良いセン

いってたと思ったのに!

それなのに、

絶っ対アタシの上にいるんだよ!」


フリアは顔をしかめて爪を噛んだ。



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