ラプソディ・イン・×××
次の日の昼休み、


話があるってフリアに

屋上に呼び出された。



「ダメんなったってどういうこと?」


フリアが

あからさまに不機嫌な顔をして

言った。



「だから、用できたから、

またにしてって、

朝、メールで謝ったじゃん」


昨日の晩は、

夢中になって演奏して、

気づいたら日が変わっていた。


あくびを噛みころす。



「“ゴメン、用が出来たから

16日パス”

って簡潔なメールね。

何で?って返信しても

返事くれなかった」


「だって授業中だったし」


「用って何?」


「…その日の夜、

ライブ出ることなったんだよ」


「夜?アタシとの約束は

昼間なんだけど」



ブルームーンのライブがある日、

フリアと遊びに行く約束をしていた。


別れてから、

どっか二人で出かけるのって

初めてだった。


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