ラプソディ・イン・×××
フィニッシュをむかえた瞬間は、

お互い鳥肌が立った。


汗びっしょりだった。



大きな拍手とともに、

「めっちゃ興奮した!!

こんなの初めて!!」

とフリアは叫んだ。


そのあと「はじめまして」

とフリアは言った。


すっげぇ可愛い笑顔だった。


「魚塚くん。

アタシ、江碕フリージア。

知らないよね?

話したことないし。

アタシたち同じクラスなんだよ」


「あ、そうなんだ」

ってわざと知らないふりをしたけど、

フリアのことは知っていた。


何で知らないふりしたのか、

今でも謎。

たぶん、意識してんのが

ばれないように必死だったからだと思う。


汗を拭いながら

「楽しかったわ」

フリアは手を差し出した。



「こっちこそ」


オレも手を差し出した。



勢いで抱き合った。




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