悪魔のようなアナタ(番外) ~with.Akari~



香川さんはにこにこした表情で言う。

香川さんは33歳、確か晃人より一つ年上だ。


「ちょうどいい所に来たわね~、吉倉さん」

「え?」

「実はねー。今日の夕方、飲み会があるの」

「……飲み会?」

「異業種交流会とでもいうのかしら。普段あまり飲む機会のない人と飲んでみようかなと思って企画してみたのよ」

「へー……」

「でもね、一緒に来る予定だった子が来れなくなってね。数合わせで悪いんだけど、吉倉さん、かわりに来てくれないかしら?」


香川さんは両手を合わせ、縋るように言う。

灯里は驚き目を見開いた。

飲み会にはこの頃あまり行ってない気もする。


「で、でも……」

「お願いっ! 他の子にも聞いてみたけど、みんな予定が入ってて……」

「そ、そうなんですか?」

「一生のお願いっ! ねっ、吉倉さん!?」


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